宇宙船〈ウェイフェアラー〉のゆくところトラブルあり。一年以上に及ぶ長い航海で訪れる様々な天体と、そこで出会う異星種族たち――訳あって火星を逃げ出してきた新人乗組員ローズマリーにとっては、すべてが驚きの連続だ。彼女たちはいくつもの危機を乗り越え、未知の種族トレミが支配する銀河系中心部をめざす。そこに待ち受けるのは? 訳者あとがき=細美遙子
ベッキー・チェンバーズ
1985年生まれのSF作家。宇宙開発に携わる家族のもとで育ち、ビデオゲームや非電源系ゲーム、養蜂や天体観測を趣味にして育つ。現在は妻とともにカリフォルニアに住む。デビュー長編『銀河核へ』は、クラウドファンディングサイト・キックスターターで執筆資金集めに成功し、個人出版したものが大人気となり、大手出版社から刊行され直してクラーク賞、ベイリーズ賞、ティプトリー賞などの候補になるというユニークな履歴を持つ。同書に始まる三部作は、2019年ヒューゴー賞シリーズ部門を受賞した。