【ヒューゴー賞・キャンベル記念賞受賞】
250年のうち35年間だけ光を放つ奇妙な恒星。この星系には知性を有する蜘蛛型生命のすむ惑星があり、そこからもたらされる莫大な利益を求めて二つの人類商船団が進出した。だが軌道上で睨みあいを続けるうち戦闘の火蓋が切られ、双方とも航行不能に。彼らは地上の種族が冬眠から目覚め、高度な文明を築くのを待つしかなくなるが。
中原尚哉
(ナカハラナオヤ )1964年生まれ。東京都立大学人文学部英米文学科卒。訳書にヴィンジ『遠き神々の炎』『星の涯の空』ほか多数。2021年、ウェルズ『マーダーボット・ダイアリー』で第7回日本翻訳大賞を受賞。