【プロメテウス賞・星雲賞受賞】
このアメリカのどこかに、今も飛行可能なロケットがあるという。にっくき政府の裏をかいて、宇宙船を打ち上げるのだ! 宇宙開発の夢を忘れぬSFファンたちの、全国に散らばった地下ネットワークが動きだす。北米大陸を縦断する、史上最大の作戦の行方は? 巨匠たちが贈る前代未聞のドタバタSF大作! 解説=牧眞司
ラリー・ニーヴン
1938年アメリカ・ロサンゼルス生まれ。1964年に作家デビューし、「中性子星」(1966)でヒューゴー賞短編部門を受賞。『リングワールド』(1970)でヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞、星雲賞を受賞。また、『降伏の儀式』(パーネルとの共作)、『天使墜落』(パーネル、フリンとの共作)、「無常の月」、「帝国の遺物」で星雲賞を受賞。《ノウンスペース》シリーズでも知られる。
ジェリー・パーネル
1933年アメリカ・ルイジアナ州生まれ。『地球から来た傭兵たち』などミリタリーSFの単独著書のほか、ラリー・ニーヴンらと共作した『神の目の小さな塵』『インフェルノ─SF地獄篇─』『悪魔のハンマー』『忠誠の誓い』『降伏の儀式』『天使墜落』などの作品で有名。1973-74年にはアメリカSF作家協会会長も務めた。2017年没。
マイクル・フリン
1947年、ペンシルヴェニア州イーストン生まれ。数学の学位を持つ、ハードSFの書き手。1984年に短編デビュー。1990年に第一長編を発表。