判型:文庫判
ページ数:434ページ
初版:2006年6月30日
ISBN:978-4-488-63720-0
Cコード:C0197
文庫コード:SF-ハ-6-20
装画:鶴田謙二
装幀:岩郷重力
●森岡浩之氏推薦──「科学と未来が臆面もなく輝いていた時代がここにある。」
貴重なエネルギー源であるラジウムを奪い去る神出鬼没の怪盗団が太陽系を震撼させていた。事件解明のためキャプテンが潜入した船までが襲われ……(『ラジウム怪盗団現わる!』)。フューチャーメンが留守にしたあいだに本拠地である月が消滅! 異次元空間で発見した月で待っていたのは仇敵ウル・クォルンだった(『小惑星要塞を粉砕せよ!』)。シリーズ長編の掉尾を飾る第10集。解説=南山宏(森優)
『ラジウム怪盗団現わる!』
『小惑星要塞を粉砕せよ!』
エドモンド・ハミルトン
1904年、オハイオ州生まれ。父親は漫画家、母親は元教師。秀才の誉れ高く10歳で高校へ入学、14歳でウエストミンスター・カレッジに入学し物理学を専攻するが、文学にかぶれて中退。鉄道職員の仕事の傍ら、愛読していたA・メリットやエドガー・ライス・バローズの影響を受けた小説を書きはじめる。1926年、〈ウィアード・テールズ〉誌より「マムルスの邪神」でデビュー。恒星系や銀河をたびたび危機に陥れることから“世界の破壊者(ワールド・レッカー)”の異名をとる。代表作は〈スター・キング〉2部作、〈キャプテン・フューチャー〉〈スターウルフ〉シリーズ、『虚空の遺産』『時果つるところ』など。1977年歿。夫人は、やはり著名なSF作家のリイ・ブラケット。
野田昌宏
(ノダマサヒロ )1933年福岡県生まれ。学習院大学政治経済学部卒。SF作家・翻訳家・研究家・宇宙開発評論家として活躍。主な著書に『SF英雄群像』『レモン月夜の宇宙船』《銀河乞食軍団》他多数、訳書にハミルトン《キャプテン・フューチャー》《スターウルフ》、ジョーンズ《ジェイムスン教授》、チャンドラー《銀河辺境》などのシリーズほか多数。『「科學小説」神髄』で第16回日本SF大賞特別賞を受賞。2008年6月6日歿。没後、その功績をたたえ、星雲賞特別賞、日本SF大賞特別賞が贈られた。