トマシーナ

トマシーナ

ポール・ギャリコ
山田蘭


トマシーナ

ジャンル
ファンタジイ > ファンタジイ
レーベル
創元推理文庫(F)

判型:文庫判
ページ数:382ページ
初版:2004年5月21日

ISBN:978-4-488-56001-0
Cコード:C0197
文庫コード:F-キ-3-1

装画・装幀:和田誠


内容紹介

●伊藤遊氏――「死んだトマシーナと入れ替わるようにして、猫の女神バスト・ラーが現れるあたりから、ストーリーは謎めいてくる。動物好きにはたまらないファンタジーだ。」(朝日新聞2005年5月8日)
●河合隼雄氏――「ポール・ギャリコは「ものがたる」ことの名人であり、本書は彼の傑作のなかの傑作ではないかと思う。」(解説より)

スコットランドの片田舎で獣医を開業するマクデューイ氏。獣医でありながら動物に愛情も関心も抱かない彼は、幼い一人娘メアリ・ルーが可愛がっていた猫トマシーナを病気から救おうとせず、安楽死させる。それを機に心を閉ざすメアリ・ルー。町はずれに動物たちと暮らし、《魔女》と呼ばれるローリとの出会いが、トマシーナに新たな魂を与え、二人を変えていく。『ジェニィ』と並び称される猫ファンタジイの名作を瑞々しい新訳で。解説=河合隼雄

*朝日新聞2005年5月8日の読書欄「ファンタジー行きて帰りし」で作家・伊藤遊氏が紹介。「ペットの記憶と少女の心と」


ポール・ギャリコ

アメリカの作家。1897年ニューヨーク生まれ。1976年歿。『スノーグース』『ジェニイ』『トマシーナ』『雪のひとひら』『マチルダ』『幽霊が多すぎる』『われらが英雄スクラッフィ』など著作多数。


山田蘭

(ヤマダラン )

英米文学翻訳家。ホロヴィッツ『カササギ殺人事件』『ヨルガオ殺人事件』『メインテーマは殺人』『その裁きは死』、ギャリコ『トマシーナ』、ディヴァイン『悪魔はすぐそこに』、ハレット『ポピーのためにできること』など訳書多数。