この地からサルがいなくなったら、イギリス人もいなくなる――古くから奇妙な言い伝えのある英領ジブラルタルで、サルたちを保護する青年士官ティムと部下ラブジョイ。だが、敵国ドイツの策謀か、大事件が勃発し、サルたちは激減。英国軍の命運を担うのは、今や群いちばんの暴れものスクラッフィ一匹だけ? ギャリコ幻の傑作、本邦初訳!
*第5位『IN★POCKET』文庫翻訳ミステリーベスト10/評論家部門
ポール・ギャリコ
アメリカの作家。1897年ニューヨーク生まれ。1976年歿。『スノーグース』『ジェニイ』『トマシーナ』『雪のひとひら』『マチルダ』『幽霊が多すぎる』『われらが英雄スクラッフィ』など著作多数。
山田蘭
(ヤマダラン )英米文学翻訳家。ホロヴィッツ『カササギ殺人事件』『ヨルガオ殺人事件』『メインテーマは殺人』『その裁きは死』『殺しへのライン』『ナイフをひねれば』、クリスティ『スタイルズ荘の怪事件』、ハレット『ポピーのためにできること』など訳書多数。