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荒々しい騎馬の集団が農場を襲い火を放った。燃えさかる屋敷から逃れたみなしごの少女グウィナは、奇妙な風体の男に救われる。男の名はミルディン。ブリテン島の統一を目指す司令官、アーサーに仕える吟遊詩人だった。言葉を操り人心を手玉に取るミルディンの企みに彼女は手を貸すことになるが……。カーネギー賞受賞、アーサー王伝説を新たな視点で語り直した傑作ファンタジイ。訳者あとがき=井辻朱美
フィリップ・リーヴ
1966年英国生まれ。イラストレーターとして活躍していたが、子どものころに読んだ『指輪物語』や〈ナルニア国物語〉が忘れられず、自らも創作の筆をとる。デビュー作『移動都市』が大評判になり、英国のネスレ・スマーティーズ賞などいくつもの賞を受賞。四作目にあたる『廃墟都市の復活』でガーディアン賞に輝いた。また『アーサー王ここに眠る』ではカーネギー賞を受賞。名実ともに英国を代表する作家のひとりとなる。