エリンガム・アカデミーは天才や革新者を輩出してきた学校。入学試験はなく、生徒のなかにきらめきが見えたら入学が許される。新入生のスティヴィは推理マニア、過去に起きたアカデミーの創立者の妻と娘の誘拐事件を調べている。身代金が払われたのに妻は殺され、娘は行方不明、犯人の正体も闇の中だ。スティヴィは事件の再調査を課題として与えられるが、そんなとき新たに殺人が……。NYタイムズベストセラー作家の本格ミステリ。訳者あとがき=谷泰子
モーリーン・ジョンソン
1973年アメリカ、ペンシルベニア州生まれ。コロンビア大学で創作と演劇を学び、創作でMFA(美術学修士号)を獲得。13 Little Blue Envelopes、 The Scarlettシリーズ、 The Shades of LondonシリーズなどYA小説を数多く執筆、ニューヨーク・タイムズのベストセラー作家の仲間入りを果たしている。現在はニューヨーク在住。
谷泰子
(タニヤスコ )和歌山県生まれ。1987年大阪大学文学部卒業。訳書にジョンソン「寄宿学校の天才探偵」、モロー「古書贋作師」、グレシアン「刑事たちの三日間」「刑事たちの四十八時間」、マーティン「ベベ・ベネット、死体を発見」など。