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定価:1,496円 (本体価格:1,360円)
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ベルリン国際映画祭の開会式場に悲鳴が響き渡った。予定外の、女性が殺される瞬間を撮った映像が上映されたのだ。女性は市長の娘で女優の卵。映像はあまりにリアルで、目出し帽の人物が上映を強要したという。トム・バビロン刑事は捜査を始めるが、相棒の臨床心理士ジータは、映像内の壁に残されていた「19」に、自分との共通点を見つけて戦慄する。『17の鍵』につづく第2弾! 解説=吉野仁
マルク・ラーベ
ドイツ、ケルン生まれ。10代で仲間と映像を撮りはじめ、大学入学前に映像制作会社を設立。大学では演劇・映画・テレビ学とドイツ文学を専攻するものの、会社経営に専念するために中退した。2012年にSchnittを刊行して作家デビュー。同作は〈シュピーゲル〉のベストセラーリストに数週間にわたって掲載された。2018年に刊行した「刑事トム・バビロン・シリーズ」第1作『17の鍵』が大ベストセラーとなる。全4作の同シリーズは、本国で累計発行部数が43万部を超える人気を得た。ケルン在住。
酒寄進一
(サカヨリシンイチ )ドイツ文学翻訳家。和光大学教授。主な訳書に、コルドン〈ベルリン三部作〉、ヘッセ「デーミアン」、フォン・シーラッハ「犯罪」「神」、ノイハウス「深い疵」「友情よここで終われ」、カシュニッツ「その昔、N市では」などがある。