判型:文庫判
ページ数:378ページ
初版:2020年8月28日
ISBN:978-4-488-20922-3
Cコード:C0197
文庫コード:M-マ-13-21
写真:Arturo Avila/EyeEm/Getty Images
装幀:東京創元社装幀室
ホーカン・フォン=エンケは、自宅から散歩に出かけ、そのまま戻らなかった。ヴァランダーは娘のため、孫のために、ホーカン失踪の謎を調べ始める。海軍司令官時代の経歴に手がかりがあるのだろうか? そんな中、今度は妻のルイースまでもが姿を消してしまった。ときおり襲う奇妙な記憶の欠落に悩まされながら、ヴァランダーは捜査を進める……。刑事ヴァランダー最後の事件。訳者あとがき=柳沢由実子
ヘニング・マンケル
1948年スウェーデン生まれ。作家、舞台監督、劇作家。〈刑事ヴァランダー・シリーズ〉の第1巻『殺人者の顔』でガラスの鍵賞を、第5巻『目くらましの道』でCWA賞のゴールドダガーを、更に Svenska gummistövlar で同賞のインターナショナルダガーを受賞。他に児童書やエッセイなども書いた、人気実力ともに北欧ナンバーワンの作家である。2015年没。
柳沢由実子
(ヤナギサワユミコ )1943年岩手県生まれ。上智大学文学部英文学科卒業。ストックホルム大学スウェーデン語科修了。主な訳書に、インドリダソン『湿地』『緑衣の女』『声』『湖の男』『厳寒の町』『印(サイン)』、ヘニング・マンケル『殺人者の顔』『目くらましの道』『北京から来た男』、マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー『刑事マルティン・ベック 笑う警官』、ドロシー・ギルマン『悲しみは早馬に乗って』、アリス・ウォーカー『勇敢な娘たちに』、カーリン・アルヴテーゲン『満開の栗の木』などがある。