判型:文庫判
ページ数:414ページ
初版:2010年8月31日
ISBN:978-4-488-20910-0
Cコード:C0197
文庫コード:M-マ-13-9
写真:(C)Robert Redelowski/Shutterstock
装幀:東京創元社装幀室
父親とのローマ旅行は思ってもいないほど楽しかった。休暇気分に別れを告げ仕事に戻ったヴァランダーを待ち受けていたのは、花屋の家宅侵入の通報。店主は旅行中で盗まれたものはない。その次には一人暮らしの老人が失踪した疑いがあるとの訴え。一見大したことがなさそうなふたつの事件。だが老人が濠の中で串刺しの死体となって発見されるにいたり、事件は恐るべき様相を見せはじめる。CWAゴールドダガー受賞作シリーズ第六弾。
*第2位『ミステリが読みたい!2011年版』海外篇/警察部門
/本格部門 第3位/キャラクター部門 第5位
*第6位『IN★POCKET』2010年文庫翻訳ミステリー・ベスト10/翻訳家&評論家部門
*第10位『IN★POCKET』2010年文庫翻訳ミステリー・ベスト10/総合部門
ヘニング・マンケル
1948年スウェーデン生まれ。作家、舞台監督、劇作家。〈刑事ヴァランダー・シリーズ〉の第1巻『殺人者の顔』でガラスの鍵賞を、第5巻『目くらましの道』でCWA賞のゴールドダガーを、更に Svenska gummistövlar で同賞のインターナショナルダガーを受賞。他に児童書やエッセイなども書いた、人気実力ともに北欧ナンバーワンの作家である。2015年没。
柳沢由実子
(ヤナギサワユミコ )1943年岩手県生まれ。上智大学文学部英文学科卒業。ストックホルム大学スウェーデン語科修了。主な訳書に、インドリダソン『湿地』『緑衣の女』『声』『湖の男』『厳寒の町』『印(サイン)』、ヘニング・マンケル『殺人者の顔』『目くらましの道』『北京から来た男』、マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー『刑事マルティン・ベック 笑う警官』、ドロシー・ギルマン『悲しみは早馬に乗って』、アリス・ウォーカー『勇敢な娘たちに』、カーリン・アルヴテーゲン『満開の栗の木』などがある。