1889年、切り裂きジャックの恐怖が残るヴィクトリア朝ロンドン。地に落ちた警察への信頼を回復するため、ロンドン警視庁(スコットランド・ヤード)に殺人捜査課が創設された。日々捜査に忙殺される中、仲間のひとりが無残な死体となって発見される。事件の捜査を命じられたのは、新米警部補のディだった──。巨大都市にはびこる犯罪の闇、それに立ち向かう刑事の光。斬新なスタイルで贈る傑作警察小説!
*第2位『IN★POCKET』2013文庫翻訳ミステリーベスト10/読者部門
*第7位『IN★POCKET』2013文庫翻訳ミステリーベスト10/総合部門
*第7位『IN★POCKET』2013文庫翻訳ミステリーベスト10/翻訳家&評論家部門
*第15位(新人賞第2位)『ミステリが読みたい!2014年版』海外編
アレックス・グレシアン
広告業界からグラフィックノベルの世界を経て、2012年、本シリーズの第一弾『刑事たちの三日間』を発表。バリー賞、〈ストランド・マガジン〉批評家新人賞の候補となる。現在はアメリカ中西部に妻と息子と暮らす。
谷泰子
(タニヤスコ )和歌山県生まれ。1987年大阪大学文学部卒業。訳書にジョンソン「寄宿学校の天才探偵」、モロー「古書贋作師」、グレシアン「刑事たちの三日間」「刑事たちの四十八時間」、マーティン「ベベ・ベネット、死体を発見」など。