科学的犯罪捜査の先駆者キングスリー博士の助けを借りながら、ロンドン警視庁(スコットランド・ヤード)の殺人捜査課警部補のディは、同僚刑事殺害の謎を追う。一方で、卑劣な犯罪を目の当たりにしたハマースミス巡査は、密かに捜査することを決意する。その先に、罠が待ちうけているともしらずに……。刑事たちの終わらない捜査の日々の、わずか三日間のドラマを活写する、圧巻のヴィクトリア朝警察小説。解説=三橋暁
*第2位『IN★POCKET』2013文庫翻訳ミステリーベスト10/読者部門
*第7位『IN★POCKET』2013文庫翻訳ミステリーベスト10/総合部門
*第7位『IN★POCKET』2013文庫翻訳ミステリーベスト10/翻訳家&評論家部門
*第15位(新人賞第2位)『ミステリが読みたい!2014年版』海外編
アレックス・グレシアン
広告業界からグラフィックノベルの世界を経て、2012年、本シリーズの第一弾『刑事たちの三日間』を発表。バリー賞、〈ストランド・マガジン〉批評家新人賞の候補となる。現在はアメリカ中西部に妻と息子と暮らす。
谷泰子
(タニヤスコ )和歌山県生まれ。1987年大阪大学文学部卒業。訳書にジョンソン「寄宿学校の天才探偵」、モロー「古書贋作師」、グレシアン「刑事たちの三日間」「刑事たちの四十八時間」、マーティン「ベベ・ベネット、死体を発見」など。