英国中西部(ブラック・カントリー)の炭鉱の村で、夫婦と幼児が突如失踪した。ロンドン警視庁(スコットランド・ヤード)のディ警部補とハマースミス巡査部長が捜索に派遣されたが、与えられた時間はわずか二日間。地下の坑道のため沈みゆく村を襲う原因不明の奇病、発見された不気味な目玉と血染めのドレス……。謎に次ぐ謎が刑事たちを翻弄する。迷信と因習が残る村の闇と、刑事たちの光がせめぎ合う、ノンストップ警察小説! 解説=川出正樹
アレックス・グレシアン
広告業界からグラフィックノベルの世界を経て、2012年、本シリーズの第一弾『刑事たちの三日間』を発表。バリー賞、〈ストランド・マガジン〉批評家新人賞の候補となる。現在はアメリカ中西部に妻と息子と暮らす。
谷泰子
(タニヤスコ )和歌山県生まれ。1987年大阪大学文学部卒業。訳書にジョンソン「寄宿学校の天才探偵」、モロー「古書贋作師」、グレシアン「刑事たちの三日間」「刑事たちの四十八時間」、マーティン「ベベ・ベネット、死体を発見」など。