ドクヲクラワバ

毒を食らわば

ドロシー・L・セイヤーズ
浅羽莢子


毒を食らわば

ジャンル
海外ミステリ > 本格ミステリ
レーベル
創元推理文庫(M)
シリーズ
ピーター・ウィムジイ卿シリーズ

判型:文庫判
ページ数:354ページ
初版:1995年11月17日

ISBN:978-4-488-18306-6
Cコード:C0197
文庫コード:M-セ-1-6

装画:丹地陽子
装幀:東京創元社装幀室


内容紹介

裁判官による説示。被告人ハリエット・ヴェインは恋人の態度に激昂、袂を分かった。最後の会見も不調に終わったが、直後、恋人が激しい嘔吐に見舞われ、帰らぬ人となる。医師の見立ては急性胃炎。だが解剖の結果、遺体からは砒素が検出された。被告人は偽名で砒素を購入しており、動機と機会の両面から起訴されるに至る……。ピーター卿が圧倒的な不利を覆さんと立ち上がる第五弾。



ドロシー・L・セイヤーズ

イギリスの作家。1893年オックスフォードに生まれる。オックスフォード大学を卒業後、広告代理店でコピーライターの仕事をしながら、1923年デビュー作にして貴族探偵ピーター・ウィムジイ卿もの第一長編となる『誰の死体?』を発表。そのモダンなセンスにおいて紛れもなく黄金時代を代表する作家であり、名作『ナイン・テイラーズ』を含む味わい豊かな作品群は、今なお後進に多大な影響を与え、ミステリの女王としてクリスティと並び称されている。ほかの代表作に『五匹の赤い鰊』『学寮祭の夜』など。57年没。


浅羽莢子

(アサバサヤコ )

東京大学文学部卒、英米文学翻訳家。主な訳書、キャロル『死者の書』『月の骨』、ジョーンズ『わたしが幽霊だった時』『九年目の魔法』、リー『堕ちたる者の書』『幻獣の書』、ピーク『タイタス・グローン』『ゴーメンガースト』など多数。2006年没。