キフジントシテシス

貴婦人として死す

カーター・ディクスン
高沢治


貴婦人として死す

ジャンル
海外ミステリ > 本格ミステリ
レーベル
創元推理文庫(M)
シリーズ
ヘンリ・メリヴェール卿シリーズ

判型:文庫判
ページ数:318ページ
初版:2016年2月26日

ISBN:978-4-488-11840-2
Cコード:C0197
文庫コード:M-カ-1-41

装画:ヤマモトマサアキ
装幀:折原若緒/フォーマット:本山木犀


内容紹介

戦時下イギリスの片隅で一大醜聞が村人の耳目を集めた。海へ真っ逆さまの断崖へ続く足跡を残して俳優の卵と人妻が姿を消し、二日後に遺体となって打ち上げられたのだ。医師ルーク・クロックスリーは心中説を否定、二人は殺害されたと信じて犯人を捜すべく奮闘し、得られた情報を手記に綴っていく。警察に協力を要請されたヘンリ・メリヴェール卿とも行を共にし、検死審問前夜とうとう核心に迫るが……。張り巡らした伏線を見事回収、本格趣味に満ちた巧緻な逸品。解説=山口雅也


カーター・ディクスン/ジョン・ディクスン・カー

アメリカの作家。1906年生まれ。〈不可能犯罪の作家〉といわれるカーは、 密室トリックを得意とし、 怪奇趣味に彩られた独自の世界を築いている。 本名ではフェル博士、 ディクスン名義ではヘンリ・メリヴェール卿 (H・M) が活躍する。 作風は 『赤後家の殺人』 等初期の密室ものから、 『皇帝のかぎ煙草入れ』 など中期の心理トリックもの、 そして 『死の館の謎』 等晩年の歴史ものへと変遷した。1977年歿。