ジョン・ディクスン・カー/カーター・ディクスン
1906年アメリカ、ペンシルヴェニア州生まれ。1930年に予審判事アンリ・バンコランが登場する『夜歩く』を発表。ギディオン・フェル博士シリーズの『帽子収集狂事件』、ノンシリーズの『皇帝のかぎ煙草入れ』のほか、カーター・ディクスン名義によるヘンリ・メリヴェール卿シリーズ『ユダの窓』など、オールタイム・ベスト級の傑作を次々とものし、熱狂的な読者を獲得。〈不可能犯罪の巨匠〉と呼ばれる。77年没。
〈悪魔のひじ〉に聳え立つ緑樹館。前当主の遺言で相続人にされた現当主を銃声が襲う。館を覆う不穏な雰囲気。ギディオン・フェル博士とエリオット副警視長が事件に挑む。
かつて老執事が怪死を遂げた"幽霊屋敷"。そこで開かれた幽霊パーティーで、奇妙な事件が勃発する! 巨匠が持ち味を存分に発揮した、フェル博士シリーズの逸品が新訳で登場。
妖気漂う古城で、老人が塔の最上階から転落死した。他殺とも自殺とも考えにくい不気味で不可解な事件に挑むのは、名探偵フェル博士。巨匠カーならではの逸品が新訳で登場!
不可解な殺人、二件の殺人現場で目撃された青い制服の男の怪……名探偵フェル博士が指摘した12の謎がすべて解かれるとき、驚愕の真相が明らかに! 巨匠の長編が新訳で登場。
高級娼婦の死体が発見された部屋に過剰に残されていた凶器は何を意味するのか。不可解な謎に、パリの予審判事を引退したアンリ・バンコランが挑む。シリーズ掉尾を飾る力作。
大西洋をイギリスに向かう豪華客船でふたつの重大な盗難事件、さらには奇怪な殺人事件が勃発する。推理と笑いの共演の結末は? フェル博士が安楽椅子探偵を務める名長編!
十七世紀に実在した絞首刑吏の名前を差出人に届く殺人予告、霧のなかから現れる幻の街──横溢する怪奇趣味と鮮烈な幕切れが余韻を残す、予審判事アンリ・バンコランの推理。
小さな町で起きた冷酷な毒入りチョコレート事件。片や心理学的なテストの寸劇で、不気味な毒殺事件が発生。しかも証言はバラバラで──。フェル博士シリーズを代表する傑作。
ライン河畔に聳える奇城髑髏城=B稀代の魔術師から城を継いだ男が、火だるまになって凄絶な最期を迎えた。古城を舞台に火花を散らす、仏独二大名探偵の推理。新訳決定版。
雨上がりのテニスコート、中央付近で仰向けになった絞殺死体。不可能犯罪の巨匠カーが、本格ミステリの華“足跡のない殺人”に真っ向から挑む、フェル博士シリーズの逸品。
刑事達に囲まれた密室で起きた殺人。夜のパリを徘徊するのは殺人者か、人狼か。悪魔の如き冷酷さと鋭い知性を持つ予審判事アンリ・バンコラン最初の事件。
数十年ぶりに帰国し、准男爵家を継いだ男は偽物なのか? タイタニック号沈没時に入れ替わったと主張する男の登場が、底知れぬ不可能犯罪を招く。巨匠の瞠目の傑作、新訳版。
婚約者の父を殺したと疑われるイヴ。部屋に侵入した前夫のせいでアリバイを主張できない彼女は、絶体絶命の窮地に陥る。女王クリスティを驚嘆させた巨匠カー不朽の本格編。
パリの蝋人形館に消えた令嬢、発見された二つの死体。娘はなぜ殺されたのか? 瀟洒な装いにメフィストフェレスの冷徹さと知性を隠すバンコランの名推理。本邦初の完訳版。
不可解な連続帽子盗難事件と、盗まれたポオの未発表原稿──。霧のロンドンの怪事件の謎に挑む名探偵フェル博士。驚天動地の真相とは? 巨匠カーの代表作、新訳で登場!
舞台は十七世紀のロンドン。治安判事エドマンド・ゴドフリーの死が国家を揺るがす大事件へと発展し……。不可能犯罪の巨匠J・D・カーが英国史上最大の謎に挑む歴史ミステリ。
シェイクスピア劇の上演中に響いた石弓の音。矢は観劇中だった往年の名女優を貫いていた。この大胆不敵な犯行はいかにして可能となったのか? フェル博士が事件の謎に挑む。
全員が互いに手を取り合っている降霊会の最中、縛られたままの心霊研究家が殺される。密室状況下で死んでいた男は自殺かと思われたが、死体の周囲に……
今は亡き〈不可能犯罪の巨匠〉ディクスン・カーの、長編小説以外の精華を集大成した一大コレクション。ことに、傑作怪奇譚をはじめ、ラジオ・ドラマ……
一九一二年の十月。作家のジム・ブレイクはハーパー社の依頼でニュー・オーリンズへと向かった。下院議員候補で、同姓のクレイ・ブレイクを取材するためだった……