判型:オンデマンド (ペーパーバック)
ページ数:304ページ
初版:2017年9月1日
ISBN:978-4-488-06003-9
Cコード:C0095
写真:(C)AFLO
装幀:東京創元社装幀室
世界戦争という経験を通し、変容していった文学。大江健三郎、三島由紀夫、坂口安吾、小林秀雄、大岡昇平、中野重治……。昭和という世界戦争の時代の文学者の作品を論じることで、戦争と文学の密接な関わりを明らかにし、ひいては探偵小説の時代的な意味を解明する。『探偵小説論〈I〉』と表裏をなす、比類なき戦後文学論。笠井潔が長年に亘り論じてきているテーマの根幹をなす一冊。著者あとがき=笠井潔
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笠井潔
(カサイキヨシ )1948年東京都生まれ。79年にデビュー作『バイバイ、 エンジェル』で第6回角川小説賞を受賞。 ミステリ作家、伝奇作家として活躍する傍ら、精力的な評論活動を展開。 98年に『本格ミステリの現在』の編者として第51回日本推理作家協会賞を受賞、 2003年には『オイディプス症候群』『探偵小説論序説』で、第3回本格ミステリ大賞を、小説、評論・研究の両部門で受賞。 主な著作は『テロルの現象学』『哲学者の密室』『ヴァンパイヤー戦争』『魔』など。