ミツハノイチゾク

ミツハの一族

  【単行本版】

乾ルカ


在庫なし

定価:1,870円 (本体価格:1,700円)

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ミツハの一族

ジャンル
国内ミステリ > ミステリ

判型:四六判上製
ページ数:258ページ
初版:2015年4月30日

ISBN:978-4-488-02746-9
Cコード:C0093

装画:山田緑
装幀:鈴木久美


内容紹介

未練を残して死んだ者は鬼となり、井戸の水を赤く濁す。そのままでは水源は涸れ、村は滅んでしまう。鬼となった者の未練を解消し、常世に送れるのは、“ミツハの一族”と呼ばれる不思議な一族の「烏目役」と「水守」のみ。大正12年、黒々とした烏目を持つ、北海道帝国大学医学部に通う八尾清次郎に報せが届く。烏目役の従兄が死んだと。墓参りのため村に赴き、初めて水守の屋敷を訪ねた清次郎は、そこで美しい少女と出会う──。過酷な運命を背負わされた二人と一族の姿を抒情豊かに描いた、清艶な連作ミステリ。


目次

「水面水鬼」
「黒羽黒珠」
「母子母情」
「青雲青山」
「常世現世」



乾ルカ

(イヌイルカ )

1970年北海道生まれ。2006年「夏光」で第86回オール讀物新人賞を受賞し、受賞作を収録した短編集でデビュー。10年『あの日にかえりたい』で第143回直木三十五賞の、『メグル』で第13回大藪春彦賞の候補となる。主な著書に『わたしの忘れ物』『おまえなんかに会いたくない』『葬式同窓会』などがある。