第28回鮎川哲也賞受賞

タンテイハキョウシツニイナイ

探偵は教室にいない

  【単行本版】

川澄浩平


探偵は教室にいない

ジャンル
国内ミステリ > 鮎川哲也賞
国内ミステリ > 本格ミステリ

判型:四六判上製
ページ数:222ページ
初版:2018年10月12日

ISBN:978-4-488-02559-5
Cコード:C0093

写真:Yuta Yamaguchi
装幀:岡本歌織(next door design)


内容紹介

わたし、海砂真史(うみすなまふみ)には、ちょっと変わった幼馴染みがいる。幼稚園の頃から妙に大人びていて頭の切れる子供だった彼とは、別々の小学校にはいって以来、長いこと会っていなかった。変わった子だと思っていたけど、中学生になってからは、どういう理由からか学校にもあまり行っていないらしい。しかし、ある日わたしの許に届いた差出人不明のラブレターをめぐって、わたしと彼――鳥飼歩は、九年ぶりに再会を果たす。
日々のなかで出会うささやかな謎を通して、少年少女が新たな扉を開く瞬間を切り取った四つの物語。
青春ミステリの新たな書き手の登場に、選考委員が満場一致で推した第二十八回鮎川哲也賞受賞作。


目次

「第一話の前に」
「第一話 Love letter from . . .」
「第二話 ピアニストは蚊帳(かや)の外」
「第三話 バースデイ」
「第四話 家出少女」



川澄浩平

(カワスミコウヘイ )

1986年北海道生まれ。北海道在住。北海学園大学卒。漫画原作者として活躍したのち、2018年に第28回鮎川哲也賞を受賞、受賞作を改題した『探偵は教室にいない』でデビュー。ささやかな日常の謎を通して、少年少女の心の機微を瑞々しい筆致で描き、好評を博した。他の著作に『探偵は友人ではない』がある。