判型:四六判仮フランス装
ページ数:382ページ
初版:2014年11月21日
ISBN:978-4-488-01779-8
Cコード:C0093
装画:片山若子
装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。
書物が駆逐される世界。旅を続ける英国人少年クリスは、検閲官に追われるユユと名乗る少女と出会う。追い詰められた二人を救おうと、突如現れた少年検閲官エノ。三人は、少女が追われる原因となった〈小道具(ガジェット)〉をいち早く回収すべく、オルゴールを作り続ける海墟の洋館に向かったが……。そこで彼らを待っていたのはオルゴール職人たちを標的にした連続不可能殺人だった! 先に到着していたもう一人の少年検閲官カルテの支配下に置かれた場所で、三人は犯人を突き止めるべく、トリックの解明に挑む。待望の《少年検閲官》シリーズ最新作。
*第4位『2016本格ミステリ・ベスト10』国内篇
*第6位「ミステリが読みたい!2016年版」国内篇
*第10位『このミステリーがすごい!2016年版』国内編ベスト10
*第10位〈週刊文春〉2015年ミステリーベスト10/国内部門
北山猛邦
(キタヤマタケクニ )1979年生まれ。2002年、『「クロック城」殺人事件』で第24回メフィスト賞を受賞してデビューする。物理トリックに定評がある一方、幻想的な独自の世界観でも読者を魅了し続ける。著書に『踊るジョーカー』『密室から黒猫を取り出す方法』『少年検閲官』『オルゴーリェンヌ』『アルファベット荘事件』『「アリス・ミラー城」殺人事件』『つめたい転校生』『私たちが星座を盗んだ理由』『月灯館殺人事件』などがある。