判型:四六判上製
ページ数:316ページ
初版:2024年3月8日
ISBN:978-4-488-01688-3
Cコード:C0097
装画:最上さちこ
装幀:岩郷重力+W.I
アーシュラ・K・ル=グイン賞特別賞受賞作
【アーシュラ・K・ル=グイン賞特別賞受賞作】未知のパンデミックに襲われ、世界は一変した。余命わずかな子供たちを安楽死させる遊園地で働くコメディアンの青年、亡くなった人との短い別れを演出するホテルの従業員、地球を離れて新天地をめざす宇宙移民船……滅びの危機を経て緩やかに回復してゆく世界で、消えない喪失を抱えながら懸命に生きる人々の姿をオムニバス形式で描く、新鋭による切なくも美しい第一長編。解説=渡邊利道
セコイア・ナガマツ
1982年生まれのアメリカの作家。日本にルーツを持っており、オアフとサンフランシスコで育ち、大学院入学前に2年間新潟に住んだことがある。南イリノイ大学で創作を学び、2016年に第一短編集を上梓。2022年の第一長編『闇の中をどこまで高く』はアーシュラ・K・ル=グイン賞特別賞を受賞したほか、アンドリュー・カーネギー・メダルやペン/ヘミングウェイ賞などの候補にもなった。
金子浩
(カネコヒロシ )1958年生まれ。早稲田大学政治経済学部中退。訳書にロビンスン『2312 太陽系動乱』、スミス『帰還兵の戦場』『天空の標的』、バチガルピ『ねじまき少女』(田中一江と共訳)他多数。