タイムトラベル能力調整のための“時間消化”の最中に、グウェンドリンは若き日の祖父に会い、クロノメーターを持って逃げている従姉妹のルーシーと恋人のポールが祖父に接触したことを知る。一方サンジェルマン伯爵の招きで訪れた十八世紀の夜会で、酔ったグウェンドリンはミュージカルを歌うという失態を演じる。果たして彼女に固執するサンジェルマン伯爵の思惑は? ドイツで百万部突破の大人気タイムトラベル・ファンタジー。訳者あとがき=遠山明子
ケルスティン・ギア
1966年生まれ。大学で教育学を修め、1995年から作家活動を始める。〈時間旅行者の系譜〉三部作で人気沸騰。第一部はドイツ国内だけでも百万部を突破し、世界26か国で翻訳が決定。夫と息子、猫とともにケルン近郊の村で暮らす。
遠山明子
(トオヤマアキコ )1956年神奈川県生まれ。上智大学大学院卒。ドイツ文学翻訳家。主な訳書に、ケルスティン・ギア〈時間旅行者の系譜〉三部作、ヨハンナ・シュピリ『アルプスの少女ハイジ』、マリアナ・レーキー『ここから見えるもの』などがある。