キカツノヒト エドワード・ケアリータンペンシュウ

飢渇の人 エドワード・ケアリー短篇集

エドワード・ケアリー
古屋美登里


飢渇の人 エドワード・ケアリー短篇集

ジャンル
一般文芸 > 短編集
ファンタジイ > 短編集

判型:四六判上製
ページ数:232ページ
初版:2021年7月9日

ISBN:978-4-488-01108-6
Cコード:C0097

装画:エドワード・ケアリー
装幀:東京創元社装幀室


内容紹介

『堆塵館(たいじんかん)』でごみから財を築いた奇怪な一族の物語を紡ぎ、『おちび』でフランス革命の時代をたくましく生きた少女の数奇な生涯を描いた鬼才エドワード・ケアリー。その彼が本国で発表し、単行本未収録の9篇(『おちび』のスピンオフ的作品を含む)+『もっと厭な物語』(文春文庫)収録の1篇に、この短篇集のために特別に書き下ろした6篇を加えた、日本オリジナル短篇集。

書き下ろしイラストも多数収録。ケアリーらしさがぎゅっと詰まった、ファン垂涎の一冊。


目次

「吹溜り」
「おれらの怪物」
「バートン夫人」
「アーネスト・アルバート・ラザフォード・ドッド」
「かつて、ぼくたちの町で」
「家庭で用いられる大黒椋鳥擬(グラツクル)の歌」
「コズグレーヴ諸島」
「私の仕事の邪魔をする隣人たちへ」
「エドワード七世時代の寄せ集めの人物」
「おが屑」
「毛物(けもの)」
「鳥の館 アーネスト・アルバート・ラザフォード・ドッド著」  
「パトリックおじさん」
「名前のない男の肖像」
「グレート・グリート」
「飢渇(きかつ)の人」


エドワード・ケアリー

1970年にイングランド東部のノーフォーク州で生まれる。これまでに『望楼館追想』(2000)、『アルヴァとイルヴァ』(2003)、〈アイアマンガー三部作〉(2013, 2014, 2015)、『おちび』(2018)、『呑み込まれた男』(2020)、『飢渇の人』(2021)、スケッチ集『B:鉛筆と私の500日』(2021)を発表。イラストレーター、彫塑家としても国際的に活躍。現在はアメリカ合衆国テキサス州で妻と子供ふたりと暮らしている。妻はアメリカの作家エリザベス・マクラッケン。
http://edwardcareyauthor.com


古屋美登里

(フルヤミドリ )

翻訳家。訳書にエドワード・ケアリー『望楼館追想』(創元文芸文庫)、『アルヴァとイルヴァ』(文藝春秋)、〈アイアマンガー三部作〉『おちび』『飢渇の人』『呑み込まれた男』(以上、東京創元社)、M・L・ステッドマン『海を照らす光』(ハヤカワepi文庫)、B・J・ホラーズ編『モンスターズ 現代アメリカ傑作短篇集』(白水社)、デイヴィッド・マイケリス『スヌーピーの父 チャールズ・シュルツ伝』、カレン・チャン『わたしの香港 消滅の瀬戸際で』(以上、亜紀書房)ほか。著書に『雑な読書』『楽な読書』(以上、シンコーミュージック)。