アーサー・マッケン
1863年ウエールズ、カーレオン・オン・アスクで、代々牧師の家系に生まれる。トマス・ド・クインシーやウォルター・スコットの作品に親しみ、詩作を試みるなど早熟な少年期を過ごす。軍医を志すも挫折した後、作家を目指してロンドンで創作活動を開始。出世作にして代表作となった「パンの大神」は、イギリスの文壇に大きな衝撃を与えた。40歳を前に一度筆を折り、約10年にわたりシェイクスピア劇の劇団員として生活を送る中で『夢の丘』、「生活の欠片」などを執筆。第一次世界大戦を機に、怪奇実話や随想を発表するようになり、文筆生活を再開した。1947年没。
該当商品3件中、1〜3件目を表示
1
ラヴクラフトに影響を与えたことでも知られる著者の代表作「パンの大神」ほか、「輝く金字塔」「赤い手」「白魔」など初期作に加え、作品解題も充実。平井呈一入魂の名訳で贈る。
イギリスは片田舎の人跡まれな山奥深いまぼろしの丘。貧乏牧師の倅、ルシアン・テイラーはそんな秘境にひとり遊びながら、作家になる夢を紡いで暮らしていた。だが、こんな……
パンの神はいつも、森の広場に人間の処女を拉して性の乱舞を行なう。人間の性の神秘を超自然に託して魔訶不思議な様相をくりひろげるマッケンの世界は、戦慄と陶酔の妖しい白光の世界である。
該当商品3件中、1〜3件目を表示
1