『日本探偵小説全集2 江戸川乱歩集』『D坂の殺人事件』につづく乱歩の短編集成。江戸川乱歩――ミステリの世界でその名なくしては何ごとも語れない。偉大なる先人の足跡は生誕100年、没後30年を経ていよいよ明瞭に印されていく感さえある。“乱歩の前に乱歩なく、乱歩のあとに乱歩なし”と称される巨星が、こよなく愛した純粋本格に果敢なアプローチを試みた佳品「一枚の切符」を始め、「黒手組」「日記帳」「盗難」「夢遊病者の死」など執筆活動最初期、大正12年7月から14年7月にかけて、試行錯誤を通して生み出された色とりどりの短編10編を収録。挿絵=松野一夫・斎藤五百枝ほか
●収録作品
「一枚の切符」
「恐ろしき錯誤」
「双生児」
「黒手組」
「日記帳」
「算盤が恋を語る話」
「幽霊」
「盗難」
「指環」
「夢遊病者の死」
ソロバンガコイヲカタルハナシ 算盤が恋を語る話
在庫あり