全米図書館協会RUSA賞SF部門受賞作
近未来。人類は音声ではなくテレパシーを用いて会話する異星文明ロジアと接触し、友好的な関係を築いていた。思念通訳士リディアはロジ人の文化担当官フィッツの専属通訳を務めていたが、通訳の副作用で酩酊に似た状態になっているあいだに、フィッツが何者かに殺害されてしまう。重要容疑者にされたリディアは、自ら捜査をはじめるが……。全米図書館協会RUSA賞SF部門受賞作。
エディ・ロブソン
1978年イギリス生まれ、ランカスター在住。長編小説デビューは2015年。〈ドクター・フー〉など、テレビドラマやラジオドラマ、舞台の脚本も多数手がける。2022年の長編『人類の知らない言葉』で全米図書館協会RUSA賞SF部門を受賞。
茂木健
(モギタケシ )翻訳家。訳書にワイルズ『時間のないホテル』、ウィルスン《時間封鎖》三部作、ウォルトン『図書室の魔法』、《ファージング》三部作、ウェンディグ『疫神記』、ティドハー『ロボットの夢の都市』など。