広大無比の銀河に版図を広げた星間国家というコンセプトは、無数のSF作家の想像力をかき立ててきた。オースン・スコット・カード、ロイス・マクマスター・ビジョルド、G・R・R・マーティン、アン・マキャフリー、ロバート・J・ソウヤー、アレステア・レナルズ、アレン・スティール……豪華執筆陣による、その精華を集めた傑作選が登場。2022年星雲賞海外短編部門受賞作「星間集団意識体の婚活」収録。解説=大野万紀
アレステア・レナルズ「スパイリーと漂流塊の女王」
ジュヌヴィエーヴ・ヴァレンタイン「カルタゴ滅ぶべし」
ロイス・マクマスター・ビジョルド「戦いのあとで」
ケヴィン・J・アンダースン&ダグ・ビースン「監獄惑星」
G・R・R・マーティン&ジョージ・ガスリッジ「不死身の戦艦」
ユーン・ハ・リー「白鳥の歌」
ロバート・シルヴァーバーグ「人工共生体」
アン・マキャフリー「還る船」
メアリー・ローゼンブラム「愛しきわが仔」
ロバート・J・ソウヤー「巨人の肩の上で」
オースン・スコット・カード「囚われのメイザー」
ジェレミア・トルバート「文化保存管理者」
アレン・スティール「ジョーダンへの手紙」
トレント・ハーゲンレイダー「エスカーラ」
ジェイムズ・アラン・ガードナー「星間集団意識体の婚活」
キャサリン・M・ヴァレンテ「ゴルバッシュ、あるいはワイン‐血‐戦争‐挽歌」
J・J・アダムズ
1976年アメリカ生まれの編集者、ジャーナリスト、評論家。2008年から20冊以上のアンソロジーを編纂し、2011年にはヒューゴー賞短編編集者部門の候補にもなった、アメリカSF・FT界を代表する目利きのひとり。2015-2020年には自らの名を冠したSF・FTレーベル、ジョン・ジョゼフ・アダムズ・ブックスの編集主幹を務めた。
佐田千織
(サダチオリ )関西大学文学部卒。英米文学翻訳家。主な訳書に、ヌーヴェル《巨神計画》シリーズ、カヴァン『あなたは誰?』、『AIロボットSF傑作選 創られた心』(共訳)他多数。