人類はなすすべもなく滅亡の淵に追いやられた。400万人の犠牲を出したロンドンをはじめ、世界各地の大都市に現れた12体の巨大ロボット――彼らに対し、あらゆる対抗手段は無意味だった。テーミスを発掘したのは過ちだったのか? 異星人は己を過信した人類を罰するために来たのか? 犠牲者は増加の一途をたどり、滅亡のタイムリミットは容赦なく迫る。そしていよいよ、国連地球防衛隊にとって最後の戦いが始まる――!
シルヴァン・ヌーヴェル
カナダ・ケベック州生まれ。15歳で高校をドロップアウトし、2003年にシカゴ大学で言語学の博士号を取得。様々な職を経たのち、モントリオールの企業で翻訳ディレクター兼ソフトウェアエンジニアとして働きながら2014年に書き上げた小説デビュー作『巨神計画』は、原稿段階で即映画化が決定した。同書は改稿後、2016年に北米で刊行され、現在日本をはじめ全世界21カ国以上での翻訳が決定している。
佐田千織
(サダチオリ )関西大学文学部卒。英米文学翻訳家。主な訳書に、ヌーヴェル《巨神計画》シリーズ、カヴァン『あなたは誰?』、『AIロボットSF傑作選 創られた心』(共訳)他多数。