人類が初めて開拓に成功した系外惑星ディープブルー。彼方に浮かぶ青い星へ向け、宇宙船〈銀河を渡る風〉は長い旅を続けてきた。銀河連絡記録公社の恒星間記録員、メイアはその船内で、20年にもわたる冷凍睡眠から目覚める。地球年齢で308歳を迎えた彼女の半生は、そのまま人類の宇宙進出史と重なり合っていた──〈星のパイロット〉と同じ宇宙を舞台に描く待望の新シリーズ開幕。
笹本祐一
(ササモトユウイチ )1963年東京生まれ。宇宙作家クラブ会員。84年『妖精作戦』でデビュー。99年の『彗星狩り 星のパイロット2』と、2005年の『ARIEL』で星雲賞日本長編部門を、03年、04年、07年の『宇宙へのパスポート』3作すべてで星雲賞ノンフィクション部門を受賞。