遙かな未来、人類は異星生命体などの敵対勢力と戦いながら、銀河系に帝国を築いていた。広大な帝国を統治するのは、強力な身体・サイコ能力と絶大な特権を誇る一千万人のプリンスたちだが、内部競争は激しく、お互いの暗殺も日常茶飯事。プリンスとなった少年ケムリは、20年に一度の次期皇帝位をめざす戦いの渦中に飛びこむ。陰謀、裏切り、サバイバル、星間戦争……冒険に次ぐ冒険の日々。そして、帝位継承に隠された秘密とは? 訳者あとがき=中村仁美
ガース・ニクス
1963年オーストラリア・メルボルン生まれ。シドニー在住のSF・ファンタジイ作家。キャンベラ大学卒。書店経営者、編集者などを経て2001年から専業作家に。《古王国記》(1995年‐)、《セブンスタワー 第七の塔》(2000‐01年)、《王国の鍵》(03‐10年)などのファンタジイ小説シリーズは四十カ国語に訳され、世界的なベストセラーとなっている。
中村仁美
(ナカムラヒトミ )東京大学文学科卒。英米文学翻訳家。訳書に、ケイジ・ベイカー『黒き計画、白き騎士』、デイヴィッド・ウェーバー『反逆者の月』、タニア・ハフ『栄光の〈連邦〉宙兵隊』、共訳にイアン・マクドナルド『サイバラバード・デイズ』ほか多数。