フロリクス8カラキタユウジン

フロリクス8から来た友人

フィリップ・K・ディック
大森望


フロリクス8から来た友人

ジャンル
SF > SF
レーベル
創元SF文庫

判型:文庫判
ページ数:416ページ
初版:1992年1月31日

ISBN:978-4-488-69610-8
Cコード:C0197
文庫コード:SF-テ-1-10


装画・装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。


内容紹介

人類の中から突然変異的に現出した一握りの超人たちの前に、60億の人間はとりえのない〈旧人〉として支配されるしかなかった。一介の〈旧人〉である主人公ニックは、勤務先の上司につれられ、圧政を打破しようとする地下組織と出会う。彼らの最後の希望は、10年前、外宇宙に救いを求めて地球を後にした英雄プロヴォーニただ一人だった。解説=森下一仁


フィリップ・K・ディック

アメリカの作家。1928年生まれ。1952年に短編作家として出発し、その後長編を矢つぎばやに発表、「現代で最も重要なSF作家の一人」と呼ばれるまでになる。ゆるぎない日常社会への不信、崩壊してゆく現実感覚を一貫して描き続けた。代表作に『ユービック』『火星のタイム・スリップ』『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』『スキャナー・ダークリー』『ヴァリス』など。1982年歿。


大森望

(オオモリノゾミ )

1961年高知県生まれ。京都大学文学部卒。翻訳家、書評家、アンソロジスト。編著(責任編集)の書き下ろし日本SFアンソロジー《NOVA》シリーズで、第34回日本SF大賞特別賞を受賞。他の編著に《年刊日本SF傑作選》(日下三蔵との共編)。主な著書に『現代SF1500冊(乱闘編・回天編)』、『特盛!SF翻訳講座』、『狂乱西葛西日記20世紀remix』、『21世紀SF1000』、共著に『文学賞メッタ斬り!』シリーズ。主な訳書にウィリス『航路』、ベイリー『時間衝突』ほか多数。