●菅浩江氏推薦――「「錫の兵隊」のせつなさと強さ。SFならではの孤独と愛のかたち。」
【ヒューゴー賞受賞「琥珀のひとみ」収録】
遠く離れた土星の衛星タイタンに住む野蛮な宇宙人と地球人の交信を描くヒューゴー賞受賞作「琥珀のひとみ」。亜光速航行によるウラシマ効果のために孤独をかこつ宇宙船乗組員と、年をとりたくてもとれないサイボーグの切ない恋のお話「錫の兵隊」など、6編を収録した傑作短編集。序文=ベン・ボーヴァ/解説=高橋良平
●収録作品
「琥珀のひとみ」
「猫に鈴を」
「高所からの眺め」
「メディア・マン」
「水晶の船」
「錫(すず)の兵隊」
浅羽莢子
(アサバサヤコ )東京大学文学部卒、英米文学翻訳家。主な訳書、キャロル『死者の書』『月の骨』、ジョーンズ『わたしが幽霊だった時』『九年目の魔法』、リー『堕ちたる者の書』『幻獣の書』、ピーク『タイタス・グローン』『ゴーメンガースト』など多数。2006年没。