●椎名誠推薦
人類の終末は思わぬ形で訪れた。50年前の〈変事〉以来、赤ん坊が生れなくなったのだ。地球にはもう子供も青年もいない。世界の平均年齢は70歳に達し、滅びゆく人類の苦闘を記録するための機関が設立される。その一員である〈灰色ひげ〉は、妻と友人とともに川を下る旅をつづけるが……。『地球の長い午後』の著者が描破する、恐るべき未来!(初刊時タイトル『子供の消えた惑星』を改題)
深町眞理子
(フカマチマリコ )1931年生まれ。1951年都立忍岡高校卒業。英米文学翻訳家。訳書にドイル『シャーロック・ホームズの冒険』、クリスティ『ABC殺人事件』、ブランド『招かれざる客たちのビュッフェ』、ジャクスン『くじ』などが、著書に『翻訳者の仕事部屋』がある。