のちにキャプテン・フューチャーの名で太陽系八惑星に知られるカーティス・ニュートンと三人の仲間、フューチャーメンが直面した最初の事件! 古代デネブ人のものとされる月面遺物が観光用に保存されると決まった式典で、演台に立った月共和国選出の有力議員ヴィクター・コルボ。この男こそは、カーティスの幼年期に天才科学者の両親を虐殺した張本人だった。復讐を果たそうとするカーティスたちを、惑星警察機構のエズラとジョオンはマークする。ヒューゴー賞・星雲賞受賞作「キャプテン・フューチャーの死」の著者が、正典を入念に読み込み、完全リブート! 著者あとがき=アレン・スティール/訳者あとがき=中村融
アレン・スティール
1958年、アメリカ合衆国テネシー州生まれ。85年、ミズーリ州立大学コロンビア校卒。88年に「マース・ホテルから生中継で」がSF専門誌〈アシモフズ・マガジン〉に掲載されデビュー。89年の長編Orbital Decay でローカス賞第一長編賞を、95年の「キャプテン・フューチャーの死」でヒューゴー賞、星雲賞を、97年の「ヒンデンブルク号、炎上せず」でヒューゴー賞、ローカス賞を、2010年の「火星の皇帝」でヒューゴー賞を受賞。さらに13年には、長年にわたる宇宙小説執筆の功績により、ロバート・A・ハインライン賞を受賞。
中村融
(ナカムラトオル )1960年生まれ。中央大学法学部卒、英米文学翻訳家。編著に「影が行く」「時の娘」「星、はるか遠く」、主な訳書にウェルズ「宇宙戦争」、ウィンダム「トリフィド時代」、ブラッドベリ「万華鏡」「何かが道をやってくる」ほか多数。