ゲンジュウノショ

幻獣の書

タニス・リー
浅羽莢子


幻獣の書

ジャンル
ファンタジイ > ダーク・ファンタジイ
レーベル
創元推理文庫(F)
シリーズ
パラディスの秘録

判型:文庫判
ページ数:280ページ
初版:2015年2月13日

ISBN:978-4-488-58505-1
Cコード:C0197
文庫コード:F-リ-2-4

装画:林由紀子
装幀:柳川貴代+Fragment


内容紹介

パラディスで学ぶために地方からやってきた青年ラウーラン。彼が下宿したのは、凋落した貴族デュスカレ家の屋敷だった。老婆と馬丁しかいないと思われた屋敷で、ラウーランは若い娘の幽霊を見る。彼女との出会いがラウーランを世にも奇怪な体験へと誘う。幽霊が語る、呪われたデュスカレ家の物語。遙かローマ時代に遡る悲劇の萌芽。退廃と背徳の都パラディスに潜む恐るべき影。闇の女王リーが織りなす、世にも奇怪で蠱惑的な幻想譚。解説=井辻朱美


タニス・リー

1947年9月19日ロンドン生まれ。9歳にして創作を始め、1971年に児童向けファンタジーでデビュー。以来ファンタジー、SFなど多数の著作がある。代表作は英国幻想文学大賞を受賞した『死の王』をふくむ〈平たい地球〉シリーズ、〈パラディスの秘録〉など。2015年5月24日没。享年67。


浅羽莢子

(アサバサヤコ )

1953年生まれ。英米文学翻訳家。東京大学文学部卒。主な訳書にセイヤーズ『学寮祭の夜』、チャーチル『ゴミと罰』、マクラウド『納骨堂の奥に』、キャロル『死者の書』、ピーク『ゴーメンガースト』など多数。2006年歿。