バラノチシオ

薔薇の血潮〈上〉

タニス・リー
市田泉


薔薇の血潮〈上〉

ジャンル
ファンタジイ > ダーク・ファンタジイ
レーベル
創元推理文庫(F)

判型:文庫判
ページ数:462ページ
初版:2013年7月26日

ISBN:978-4-488-58502-0
Cコード:C0197
文庫コード:F-リ-2-1

装画:浅野勝美
装幀:大野リサ


内容紹介

安らかにまどろむ、コルフレンの領主の息子メカイルを怪異が襲った。黒い花の如き蛾が、幼子の身体を持ち上げて天井から放り出したのだ。衝撃で片腕がきかぬままメカイルは二十一歳になった。領主の後継ぎであるがゆえに、敵対する領土の捕虜をその手で殺さねばならない。仇敵殺し、異教の儀式。だがメカイルの前に、巧妙な罠が待ち構えていた。幾重にも重なる幻惑と変化。闇の女王タニス・リーの精髄。ダークファンタジーの大作登場。


タニス・リー

1947年9月19日ロンドン生まれ。9歳にして創作を始め、1971年に児童向けファンタジーでデビュー。以来ファンタジー、SFなど多数の著作がある。代表作は英国幻想文学大賞を受賞した『死の王』をふくむ〈平たい地球〉シリーズ、〈パラディスの秘録〉など。2015年5月24日没。享年67。


市田泉

(イチダイヅミ )

1966年生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒。英米文学翻訳家。訳書にジャクスン『ずっとお城で暮らしてる』、キャロル『薪の結婚』、サマター『図書館島』、ジョイス『人生の真実』、ヴクサヴィッチ『月の部屋で会いましょう』(岸本佐知子と共訳)他多数。