人の感情から石を創る類稀な才をもつが故に、故国を滅ぼした憎い敵に仕えることになったナイトゥル。ある日、怪我人の傷から出た黒い水晶が、彼に見知らぬ国の幻を見せる。
乾石智子
(イヌイシトモコ )山形県生まれ。山形大学卒業。山形県在住。1999年教育総研ファンタジー大賞受賞。スターウルフで目を覚まし、コナン・ザ・バーバリアンから最初の一歩を助けてもらった。著作に『夜の写本師』『魔道師の月』『太陽の石』『オーリエラントの魔道師たち』『紐結びの魔道師』『沈黙の書』『イスランの白琥珀(こはく)』『久遠の島』『闇の虹水晶』『滅びの鐘』などがある。