「ねえ、わたしの話を聞いて……」偶然車に乗せた少女、メアリアンに導かれてマイクが足を踏み入れたのは、十代の子どもばかりが葬られている、忘れ去られた墓地。怯えるマイクの周辺にいつのまにか現れた子どもたちが、次々と語り始めるのは、彼らの最後の物語だった……。廃病院に写真を撮りに行った少年が最後に見たものは。出来のいい姉に悪魔の鏡を覗くように仕向けた妹の運命は。ノスタルジー漂うゴーストストーリーの傑作。訳者あとがき=三辺律子
「マイク」
「ジーナ」
「ジョニー」
「スコット」
「デイヴィッド」
「エヴリン」
「リリー」
「リッチ」
「エドガー」
「トレイシー」
キャンデス・フレミング
1962年生まれのアメリカの作家。フィクション、ノンフィクション双方の分野でYA、児童向けの作品を多数発表、ボストングローブ・ホーンブック賞、ロサンゼルス・タイムズ・ブック賞を受賞している。
三辺律子
(サンベリツコ )東京都生まれ。フェリス女学院大学、白百合女子大学講師。訳書にジョーンズ『呪文の織り手』、ダレーシー『龍のすむ家』、ネルソン『君に太陽を』、フレミング『ぼくが死んだ日』など多数。共著に『12歳からの読書案内』などがある。