合言葉を唱えると現れる読書室や、秘密の花園へのドアが隠された柱時計。そんな仕掛けに特化した工務店〈秘密の階段建築社〉が、テンペスト・ラージの実家の家業だ。イリュージョニストとして活躍していた彼女だったが、ある事故をきっかけに家業を手伝うことに。その初日、仕事先の古い屋敷の壁を崩したら、なんと死体が見つかって……。楽しい不思議が満載のシリーズ第1弾! 訳者あとがき=鈴木美朋
ジジ・パンディアン
アメリカのニューメキシコ州出身とインド出身の文化人類学者の子供として生まれ、両親の研究旅行に伴われて世界中を旅する幼年時代を過ごす。子供の頃からミステリを書きはじめ、2012年、Artifactで作家デビューを果たす。以後、同書を第1作としたJaya Jones Treasure Hunt Mysteryシリーズや、Accidental Alchemist mysteryシリーズを発表し、アガサ賞、アンソニー賞などを受賞。現在は夫とともに、北カリフォルニアに暮らしている。
鈴木美朋
(スズキミホウ )大分県生まれ。英米文学翻訳家。早稲田大学第一文学部卒。訳書にスローター『ハンティング』、クカフカ『死刑執行のノート』、リン『ミン・スーが犯した幾千もの罪』、ガルマス『化学の授業をはじめます。』などがある。