テレビのドキュメンタリー制作者のキャサリンは、仕事でも家庭でも、順風満帆の生活を送っていた。しかし、そんな彼女の人生は一瞬で暗転した──引っ越し先で手にした見覚えのない本を開いた、その瞬間に。その本は、20年間隠しつづけてきた、あの夏の秘密を暴こうとしていたのだ! 新人の作品ながら刊行前に25ヶ国で出版が決定し、世界で旋風を巻き起こした驚異の長編ミステリ。解説=三橋暁
ルネ・ナイト
英国BBCで美術ドキュメンタリー番組のディレクターを担当したのち、著作活動に転向。テレビ番組や映画の台本を手がける。2013年4月、大手出版社の小説創作コースを卒業。在籍中に執筆を始めた『夏の沈黙』の出版権をめぐって、熾烈なオークション合戦が勃発した。2016年には短編Mother’s Dayを発表。ロンドンに夫と二人の子供と暮らす。
古賀弥生
(コガヤヨイ )東京女子大学文理学部英米文学科卒。ブラッドリー『パイは小さな秘密を運ぶ』『人形遣いと絞首台』『水晶玉は嘘をつく?』、ナイト『夏の沈黙』、マカルパイン『青鉛筆の女』など訳書多数。