大学講師の母と高校生の娘、お喋りな骸骨(ガイコツ)シドの三名が愉快に暮らすサッカリー家。娘マディソンが出演する劇に、シドも頭蓋骨だけ参加することとなった。ところがある日の練習後、頭だけ学校で一夜を過ごす羽目に。翌日回収されたシドは、“殺人”の音を聞いたと言う。そんな事件は報道されていないが、母ジョージアは親友を信じ調べはじめる。真相をあばくのは母娘と骸骨の絆? 解説=大矢博子
レイ・ペリー
フロリダ州ペンサコーラに生まれ、ノースカロライナ州シャーロットで育つ。現在はマサチューセッツ州ボストン在住。トニ・L・P・ケルナー(Toni L. P. Kelner)名義でもコージー・ミステリやファンタジーの執筆、アンソロジーの編纂をしている。『ガイコツと探偵をする方法』がペリー名義では初の著作となる。
木下淳子
(キノシタジュンコ )英米文学翻訳家。慶應義塾大学文学部卒業。訳書に、ジェス・キッド『壜のなかの永遠』、レイ・ペリー『ガイコツと探偵をする方法』『ガイコツは眠らず捜査する』、ペネロペ・ウィリアムソン『運命の夜に抱かれて』などがある。