判型:文庫判
ページ数:454ページ
初版:2014年2月28日
ISBN:978-4-488-27807-6
Cコード:C0197
文庫コード:M-ケ-2-3
写真:Sandro Di Carlo Darsa/es/imagenavi
装幀:折原若緒/フォーマット:本山木犀
かつて捕虜収容所だった発掘現場で奇妙な骸骨が発見された。その男は脱出用と思われるトンネルを収容所に向かって這い進んでいたうえ、額を拳銃で打ち抜かれていたのだ。脱走兵にしては謎めいた殺害状況に、新聞記者ドライデンは調査を開始する。だが数日後、同じ現場で新たな死体を発見し……。過去と現在を繋ぐ謎の連鎖と緻密に張られた伏線が魅せる、英国本格ミステリの精華。解説=酒井貞道
*第5位『2015本格ミステリ・ベスト10』海外ランキング
ジム・ケリー
1957年、英国ハートフォードシャー生まれ。2002年に新聞記者としての経験を生かして執筆した『水時計』でデビュー。以降、『火焔の鎖』『逆さの骨』を含む新聞記者のドライデンを主人公としたシリーズや、ピーター・ショウとジョージ・バレンタインという警察官が主役をつとめるシリーズの作品を多数執筆している。2006年に、書館員が選び、作家に対して授与される英国推理作家協会(CWA)図書館賞を受賞。
玉木亨
(タマキトオル )1962年東京都生まれ。慶應大学経済学部卒。英米文学翻訳家。主な訳書にクリーヴス『大鴉の啼く冬』『白夜に惑う夏』、ケリー『水時計』、サンソム『蔵書まるごと消失事件』、マン『フランクを始末するには』などがある。