ニュージャージーの海辺に、念願のゲストハウスをオープンさせたシングルマザーのアリソン。屋敷で起きる心霊現象が目玉だ。実はこの屋敷には、前オーナーと元探偵ポールの幽霊が取り憑いている。探偵をやりたいポールの望みを叶えるかわりに、心霊現象を起こしてもらうというわけ。張り切っているところに、とんでもない依頼人がやってきて……。ほのぼのコージー・ミステリ。解説=上條ひろみ
E・J・コッパーマン
アメリカ、ニュージャージーに生まれ育つ。ラトガース大学卒業。ライターとして活躍したのち、2002年、ジェフリー・コーエン名義のFor Whom the Minivan Rollsで作家デビュー(同名義では三つのミステリ・シリーズを発表)。E・J・コッパーマン名義では、2010年に刊行した『海辺の幽霊ゲストハウス』を第一作とするシリーズのほか、2014年より新シリーズを開始するなど、旺盛に執筆活動を続けている。
藤井美佐子
(フジイミサコ )翻訳家。横浜市立大学文理学部卒。訳書にウィンゲイト『図書室の死体』、コッパーマン『海辺の幽霊ゲストハウス』、バイナム『若い読者のための科学史』、シャット『共食いの博物誌』、ステン『毛の人類史』などがある。