美しい雪山の書店、ブック・シャレー。故郷に帰ってきたエリーは、姉と看板猫とともに、ミステリ好きの集うこの実家の書店を切り盛りしている。ある日、山腹と麓(ふもと)をつなぐゴンドラで男の刺殺体が発見された。彼が死の直前に書店に残したクリスティ『春にして君を離れ』の初版本を手がかりに、エリーは謎解きを始める……謎と雪が降り積もる書店から贈る、ミステリシリーズ開幕! 訳者あとがき=谷泰子
アン・クレア
2022年、『雪山書店と嘘つきな死体』で小説家デビュー。著作として〈クリスティ書店の事件簿〉シリーズのほか、サイクリングツアー会社の経営者が探偵役のミステリA Cyclist’s Guide to Crime & Croissantsがある。現在はコロラドに居を構え、飼い猫とともにキッチンの窓から雪山を眺めて暮らす。
谷泰子
(タニヤスコ )和歌山県生まれ。1987年大阪大学文学部卒業。訳書にジョンソン「寄宿学校の天才探偵」、モロー「古書贋作師」、グレシアン「刑事たちの三日間」「刑事たちの四十八時間」、マーティン「ベベ・ベネット、死体を発見」など。