イングランド王国を震撼させるケンブリッジの連続殺人を解決するべく、慣れない異国の地で奔走するシチリア出身の女医アデリアと調査官シモン。着実に真犯人へと迫る彼らを、その犯人が放った残忍な一撃が襲う。巡礼の一行にまぎれていた忌むべき殺人者を、白日のもとに引きずり出し、混乱する事態に終止符を打てるのか。12世紀、十字軍華やかなりし時代を舞台にした、CWA最優秀歴史ミステリ賞受賞作。訳者あとがき=吉澤康子
吉澤康子
(ヨシザワヤスコ )津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。英米文学翻訳家。エリザベス・ウェイン『コードネーム・ヴェリティ』『ローズ・アンダーファイア』、ラーラ・プレスコット『あの本は読まれているか』など訳書多数。