判型:文庫判
ページ数:330ページ
初版:2019年9月27日
ISBN:978-4-488-15209-3
Cコード:C0197
文庫コード:M-ウ-2-8
写真:Daniel Viero/EyeEm/Getty Images
装幀:中村聡
成績優秀で礼儀正しいと評判の13歳の美少女、バーバラが失踪した。前の晩、彼女は生まれて初めてのダンスパーティに出掛けていた。だがパートナーの少年や学校関係者を調べても有力な手がかりはつかめない。警察署長フェローズの指揮による地道な捜査の果てに姿を見せる、誰もが息を?む衝撃のラスト──。本格推理の妙味溢れる警察小説の名手である巨匠の傑作を新訳で贈る! 解説=大矢博子
ヒラリー・ウォー
1920年アメリカ生まれ。1952年に刊行した『失踪当時の服装は』で注目されて以降、地方都市を舞台にした警察小説を発表。コネティカット州ストックフォード警察署のフェローズ署長を主人公にしたシリーズは、『事件当夜は雨』『冷えきった週末』など、本格ミステリの妙味溢れる緻密な秀作が多い。1989年にMWAから生涯功労賞を贈られる。翌年『この町の誰かが』を発表、健筆ぶりを示した。2008年没。
法村里絵
(ノリムラリエ )1957年、東京都に生まれる。女子美術短期大学卒。主な訳書にウォー「失踪当時の服装は」「生まれながらの犠牲者」、ハワード「遭難信号」、スポッツウッド「幸運は死者に味方する」、ラーム「英国屋敷の二通の遺書」などがある。