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ずぅむ…ずぅむ…ずぅむ…頭のなかにこだまする音。雪深いカナダの山奥で、騎馬警察捜査官ブレイクは狂気の淵に立っていた。幾多の戦乱と殺戮をくぐり抜けてきたせいなのか。いままた彼は、逃走中のインディアンを撃ち殺したところだった。時に1897年、すべてはここから始まった――〈ヘッドハンター〉事件の背後にうごめく100年の狂気。そしてディクラーク率いる捜査陣の目と鼻の先で、殺人鬼は微笑んでいた。『グール』に続いて放つ〈サイコ×トリック〉超絶の逸品! 解説=牧原冬児
マイケル・スレイド
カナダの作家。刑事弁護士ジェイ・クラーク(1947生)を中心とするチーム作家。警察小説とサイコスリラーを融合させた、カナダ連邦騎馬警察の特別対外課(通称〈スペシャルX〉)の活躍を描くシリーズを書き続ける。著作に『ヘッドハンター』、『グール』、『カットスロート』、『髑髏島の惨劇』、『暗黒大陸の悪霊』、『斬首人の復讐』、『メフィストの牢獄』などがある。