作家マーカスの育った質素なモントクレアのゴールドマン家、裕福なボルティモアのゴールドマン家……ゴールドマン家の少年たちと伯父夫妻に起きた悲劇とは何だったのか?
ジョエル・ディケール
1985年ジュネーブに生まれる。ジュネーブ大学で法学を学ぶ。2005年に書いた短編でローザンヌの若い作家のための国際文学賞を受賞。2010年には第一長編で、ジュネーブ作家協会賞を受賞。『ハリー・クバート事件』は2012年にアカデミー・フランセーズ賞、高校生が選ぶゴンクール賞を受賞。舞台となったアメリカ、ニューイングランド地方は、子供時代から毎年、夏を過ごしてきた土地。
橘明美
(タチバナアケミ )仏語・英語翻訳家。お茶の水女子大学文教育学部卒業。訳書にC・アルレー『わらの女』、P・ルメートル『その女アレックス』、S・ピンカー『人はどこまで合理的か』他多数。