ワイノヒゲキ

Yの悲劇

  【新訳版】

エラリー・クイーン
中村有希


Yの悲劇

ジャンル
海外ミステリ > 本格ミステリ
レーベル
創元推理文庫(M)
シリーズ
ドルリー・レーン・シリーズ

判型:文庫判
ページ数:498ページ
初版:2022年8月19日

ISBN:978-4-488-10445-0
Cコード:C0197
文庫コード:M-ク-1-2

装画:早川洋貴
装幀:内海由


内容紹介

ニューヨークの名門ハッター一族を覆う、暗鬱な死の影──自殺した当主の遺体が海に浮かんだ二ヶ月後、屋敷で毒殺未遂が起き、ついには奇怪な殺人事件が発生する。謎の解明に挑む名優にして名探偵のドルリー・レーンを苦しめた、一連の惨劇が秘める恐るべき真相とは? レーン四部作の雄編であり、海外ミステリのオールタイムべストとして名高い本格ミステリの名作。解説=若島正


エラリー・クイーン

アメリカの作家。フレデリック・ダネイ(1905‐82)とマンフレッド・B・リー(1905‐71)の、いとこ同士による合同ペンネーム。1929年、出版社のコンテストに投じた長編『ローマ帽子の謎』でデビュー。同書を第一作とする〈国名シリーズ〉と、当初はバーナビー・ロス名義で発表されたドルリー・レーン四部作でミステリ界に不動の地位を得る。その後も作者と同名の名探偵が活躍する傑作をいくつも著し、ダネイは雑誌〈エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン〉で多数の作家を世に送り出したほか、ミステリ研究者、アンソロジストとしても功績を残した。「アメリカの推理小説そのもの」と評された、巨匠中の巨匠である。


中村有希

(ナカムラユキ )

1968年生まれ。1990年東京外国語大学卒。英米文学翻訳家。訳書に、ソーヤー『老人たちの生活と推理』、マゴーン『騙し絵の檻』、ウォーターズ『半身』『荊の城』、ヴィエッツ『死ぬまでお買物』、クイーン『ローマ帽子の謎』など。